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歴史と文化

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歴史
フェロー諸島の最初の定住者については諸説ありますが、一般的には西暦565年にやってきたアイルランド人の修道士たちと聖ブレンドンという名の修道院長が最初の入植者であったと考えられています。
伝説によれば、修道士たちはスコットランドを出航して数日後に群島を発見し、これを「羊たちの島、鳥たちの楽園」と表現しました。
またフェロー人の祖先は、9世紀にノルウェーを逃れ、新たな生活を求めて島に定住したノース人の農民です。

フェローの基本法は、バイキングの伝統に則り「すべての自由民は議会 (Althing)に参加できる」という原則に基づいていました。
議会 (のちのFøroya Løgting) は首都トースハウンで開かれていた立法のための野外集会でした。

フェロー諸島は数百年間にわたってノルウェーの統治下に置かれていましたが、1814年にノルウェーがスウェーデンと連合したことを機に、統治権はデンマーク王国へと移りました。

1850年、フェロー諸島はデンマーク議会に2議席を認められました。

文化
フェロー諸島は外国の統治を受けていたにもかかわらず、独自の伝統文化と言語を守ってきました。
文化には北欧のルーツがはっきりと見てとれます。

特に古代ノース語から派生したフェロー語ではこうした特徴が明らかです。
15世紀にデンマーク国王が学校、教会、公文書でフェロー語の筆記法を用いることを禁じたにもかかわらず、フェロー人は多くの物語や詩を口承し、豊かな口述伝統を維持しました。これらの物語は、歌によって伝えられるのが常でした。一般的に歴史 (sagnir)、民話 (ævinty)、物語詩 (kvæði)の3つに分類され、19世紀に入って初めて書きおこされました。

特に農村部の住民のあいだでは伝統文化が色濃く残っており、物語詩にのせたチェーンダンス(輪になって踊るダンス)は、今も受け継がれています。
ちなみにチェーンダンスは異教に起源をもつため、他の地域では教会によって禁止されてしまい、欧州では地理的に孤立したフェロー諸島にのみ残っています。皆で輪になり、詩の内容に合わせて踊ります。