政治
フェロー諸島は1948年にデンマーク王国の自治領となりました。
政治は複数政党制で、首相が政府(landsstýri)のリーダーを務めています。
フェロー議会(Løgting)の議員は選挙によって民主的に選出され、任期は4年間です。
7つの選挙区があり、議会は33議席、政府は通常7人のメンバーで構成されています。
選挙後、過半数を得票した党のリーダーがデンマーク女王によって首相(løgmaður)に任命されます。
体制は議会制民主主義です。
行政および立法の一部はデンマーク政府の権限下におかれ、それ以外はフェロー自治政府が自国法に則って管轄しています。
2005年に制定された「テイクオーバー法(Takeover Act)」に基づき、憲法、国籍、最高裁、外交・防衛・安全保障政策、為替レート、金融政策をのぞく全ての分野において、フェロー諸島は自ら責任を負う選択をすることができます。
自治政府が選択しなかった分野については、デンマーク政府・議会の管轄に置かれます。
責任を引き継ぐ時期については、フェロー政府が決定します。
デンマーク王国に属してはいるものの、フェロー諸島には極めて幅広い自治権が認められており、関税・消費税を含む税制や行政に関しては独立しています。
また珍しいことかもしれませんが、デンマークがEUに加盟している一方、フェロー諸島は加盟していません。